2012年05月16日

『山村づくり講座』 授業スナップ 5月8日

山村づくり講座の授業で、お隣り長野県の自然学校の先進事例を視察してきました。

Y村で、開校27年目になる自然学校の事例です。
この自然学校は、都市部から夏のキャンプに来て、
もっと長くキャンプしたいという子供たちの要望をかなえる形で、
1年間ここで暮らす山村留学の場を提供しています。
毎年17〜20人くらいの小中学生を、受け入れて来ました。
とてもユニークと感じたのは、「子供はやる気を持って来ること」、
「親の期待は持ち込まないこと」を理念として受け入れる子供の面接をしていることです。
今回はこの26年続けられてきた試みの成果や今後の課題を知りたくて訪問しました。

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担当のしんさん(事務局長)がお仕事の隙間を縫って、
施設の案内、事業内容の説明から学校林の現地案内まで丁寧に対応してくださいました。
開校当時の苦労話や地域との協力関係、教育理念など貴重なお話を幅広く伺うことができました。
一番右の黒いTシャツの方が、しんさんです。お世話になりました。

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子供たちの生活の場、ここでは『母屋(おもや)』と呼ばれている建物

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格安料金で泊めて頂いた宿泊施設

ロフトに2人下に3人でも、ゆったりした空間に、清潔なシーツが用意されていて、
ふっくらした布団で暖かく熟睡できました。

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子供たちとスタッフが、手づくりしたパン焼き窯

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子供たちやスタッフが自分の食器や作品などを焼く登り窯

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地元の名人の古老に子供たちが教わりながら炭を焼く窯

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地域の支援者や行政の力で道を作って頂いて、利用し易くなった学校林

登り窯でくべる赤松の薪材はこの山から伐り出している

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スタッフの林業師がチェーンソーを使い、わずか数分で作った丸太シーソー

軸は切株を尖らせて、そこに穴を彫った丸太を上手くはめ込んである

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子供たちの当番が作ってくれた夕食

とっても美味しく『いただきました』

大型冷蔵庫の中の食材を見て、当番の子供たちがメニューを決めて作るそうです。

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子供たちが当番制で、薪をくべて沸かしているお風呂場

久しぶりに入った五右衛門風呂は、懐かしく、柔らかいお湯に感激しました。

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26年の歳月をとおして、
すべての施設やプログラムを子供たちと手づくりしてきた苦しくも楽しかった創成期とは違った難しさが有るという

ふじお 記

『山村づくり講座』 授業スナップ (5月7日〜11日)

7日は、2年生の授業はなく、1年生の授業『ファシリテーション入門』(1〜4限目)に2年生ヤマテツと研究生ふじおが相乗りさせていただきました。(ふじおは所用で遅刻、4限目から参加)

4限目 『KJ法』

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『森林と人をつなぐ仕事をつくる〜あったらいいな、こんな授業』をテーマにブレーンストーミングで出された言葉の書かれたカードたちは、「カオス」とも思えたが…、

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「どうなるんだろーか??」

カードは離合集散しながら似た者同士の小さなグループになり、グループ同士が関連付けられ、

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表題は、

『森と人をつなぐ、こんな学校あったらいいな〜』へと進化していた。

今後、アカデミーの進むべき方向性や理念ともなりえそうな光が見えたような気がした(まあ、あくまで授業の中での学生の妄想ですが)。こんなに短い時間で、ここまでできるとはと、感動しました。

ふじお記

2012年05月11日

森のインターチェンジ 竣工式にむけて(自力建設2012)

木造建築講座1年生が作り上げた自力建設「森のインターチェンジ」。

存在感があります。あとは、外構の化粧を施すだけです。

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5月18日(金)の竣工式に向けて、建物の最後の調整をしています。

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手すりをデザインした徳永さん。ひたすら、手すりを磨きます。
じかに触れる部分なのでさわり心地にこだわってます。

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徳永さん指示で、ひたすら磨きます。そろそろ飽きてきた様子ですが、ひたすら磨きます。

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男性陣は、ひたすら外構用の土を練ってます。
どこに使うのでしょう。

どんな仕上がりになるか楽しみにしてください。

竣工式は
5月18日(金)16:15〜
森の情報センターの予定です。

ご覧になりたい方、ぜひ、ご参加ください。

   辻 充孝

2012年05月10日

「森のようちえん」が体験できます!

森林文化アカデミー生涯学習講座では、「森で過ごす『森のようちえん一日体験』」を開催します。

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「森のようちえん」は、森林空間を利用した幼児のための自然体験活動です。
森林文化アカデミーでは、地域の子育てサークルと共同で「森のようちえん」を実施中です。
今回はそのプロジェクトのテイストをちょっぴりだけ体験してもらうための公開講座です。
大好評だった昨年に続き、2度目の開催となります。
(昨年の様子はこちらのブログをご覧ください)


森の中での〜んびり親子で過ごします。
特別なものはいりません。
そんな素敵な「森のじかん」を体験してみませんか?


日  時:6月23日(土) 10:00〜15:30
申込締切:6月9日(土)
集合場所:森林文化アカデミー「森の情報センター」
対 象 者:幼児(年少〜年長児)とその保護者
参 加 料:保険料(100円程度)
定  員:15組30人程度(応募者多数の場合は抽選となります)

お申込はこちらからどうぞ!

2012年05月09日

エンジニア科2年生 「林業IT」 二回目

エンジニア科2年生の授業
 「林業 I T 」 の二回目を開催。

 メイン講師は岐阜県森林組合連合会顧問の中島義雄さん、サブにジリがつきました。

 今日は午前中に情報処理室でパソコン操作、前回までのベクターデータ(ポイント、ライン、ポリゴン)とラスターデータ(図面や写真)の処理を復習を兼ねて学びました。そして森林文化アカデミーの周辺地図を作製。


 午後からはレーザーコンパスを利用して、測量したデータを午前中の地図に落とします。


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 はじめに中島先生からレーザーコンパスのキャリブレーションなどを学びます。全員、昨年使った機械なのに、どういうわけか戸惑いが多い結果となりました。

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 次に測量起点となる場所で、GPSデータを測定します。このGPSデータが無くては世界測地系で午前中に作成した図面にピンポイントでデータを転写できません。
 起点は経度 35°33′21.6″緯度 136°55′05.6″ でした。

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 さて、実際の周囲測量です。今回は森林文化アカデミーの校舎を取り囲むように測量します。

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 レーザーコンパスから出るレーザー波をこの反射板で反射させ、距離を測定しています。

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 校舎の南東側の渓流沿いは樹木が生い茂り、レーザーコンパスに特殊な森林フィルターを装着しないと、反射板に正確に反応しません。

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 周囲測量が終了したら、情報処理室のパソコンで起点の経度 35°33′21.6″緯度 136°55′05.6″を入力確認してみます。

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 各自、データ入力して、GPSデータの正確さを把握します。
引き続いて、測量データの確認です。
 方位角や距離などを入れて、測量ソフトで計算します。今回は1/200程度の精度でした。閉合差も少なかったのでまずまずです。

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 最後に、午前中に地図化したデータに測量データを重ね合わせます。

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 この時に、図面がメートル表示なので、「公共座標」でX軸とY軸の数値を入れます。上記の経度と緯度を変換するのですが、ここでは縦軸がX、横軸がYとなります。

 見事にアカデミー校舎の周囲を測量した濃い青線がでました。
なんとか成功です。ご苦労様でした。
 さぁ、次回は本番の演習林での実践です。今回より精度も低くなる可能性があり、難しいけど、頑張りましょう!

 以上報告、ジリでした。 

2012年05月08日

ものづくり 最初の難関!

さて、早速ものづくり講座では1年生が先日購入した手工具の授業が始まりました。
「手工具1」の授業では、鑿(ノミ)と鉋(カンナ)の仕込みとそれらの道具を使った簡単な製作をします。

今日から、ノミの仕込みです。
久津輪先生が、ノミの種類を説明し、そして仕込み方を講義し、実際にやってみせます。
熱心に見入る生徒、必死にノートに書きとめていく生徒、デジカメで写真に納める生徒。
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先生の説明の後、実際に自分の購入した道具を仕込んでいきます。
自分でやって初めてその難しさ、奥深さがわかります。
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午後からは研ぎの講義になりました。
木工をはじめる人にとって、最初の難関になるところです。
久津輪先生のデモンストレーションを食い入るように見ます。
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使う道具もさまざまで、独特の専門用語もあり、研ぎの手順も複雑で、
さらには体で覚えないといけない研ぎの技術。
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これから日々繰り返し、早く体で覚えていただきたいと思います。

ものづくり講座 1年生スタートです!

ゴールデンウィーク明け、各講座に分かれた1年生たちの授業が始まりました。
ものづくり講座では、7日、毎年恒例となった「モノを通して人を伝える」という授業があります。

それぞれの生徒が大事なものを4つ持ってきます。
2人一組となり、相手が持ってきた大事なものについて聞き出します。
そのエピソードから、その人がどんな人なのかを探ります。

意外な過去があったり、思わぬ性格があらわになったり。
それまで1ヶ月一緒にすごしてきてもわからなかった部分を、モノを通して感じます。

そして、最後にそのモノを3つ選び、ディスプレイして、みんなの前でパートナーのことを紹介します。
このプレゼンのときは、2年生も教員も参加します。

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このディスプレイの配置や仕方も学びのひとつです。
あるペアは紙にキャプションを書いたり、あるペアは石にキャプションを書いたり。
木の上に展示したり、布の上に展示したり。
バラエティ豊かな展示で楽しむことができました。

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一方で、聞き出したエピソードなどからこの人はこんな人です、と紹介するやり方は、
簡単なようで難しいんですね。
ついついモノそのもののエピソードで終わってしまいがちで、
そこからどんな人なのかを伝えることができていない学生がちらほら。

最後は、みんなで輪になって、昨年これを経験した現2年生や教員からコメントをいただくのですが、
そういた厳しい意見もでます。
何を持って、何を伝えるか、ということはこの学校にてこれからみっちり学んでいくところです。

エンジニア科 「林地を測る」 授業風景

エンジニア科1年生の授業
  「林地を測る」 の授業風景レポートです。

 「林地を測る」とは簡単に言えば測量ですが、平板測量やレベル測量ではなく、林地測量で使用されるコンパス測量に特化した授業です。

 しかし、最初から測量する訳ではありません。最初は地図の見方に始まり、方位磁石の使い方から入ります。
 
 測量のために分け入った山で遭難してはいけません。基本的に地図を読み解く能力や方位磁石を使う能力を身につけていれば、必ず遭難せずに戻ることができます。

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 今回は地図の見方と方位磁石(シルバコンパス)の使い方を学びました。

 方位磁石は何に反応して狂うのかを、学校周辺で探ります。

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 2人一組となって、コンパスを持って学校周辺を歩き、狂う原因を探ります。
コンパスが金属や電機系に反応することを身をもって体験するのです。

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 コンパスは携帯電話、送電線、浄化槽、室外機、自動車、マンホール、発電装置の近くで大幅に狂うことを確認しました。

 だから測量用コンパスもそうしたところに設置するとデータの信頼性が劣ってしまうことがわかります。

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 次に上記の図面です。みなさんは図面中央上の1464の数字が示すところは「尾根部」か「谷の底部」か わかりますか?

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 学生は友達と相談しながら、「尾根部」か「谷底部」かの理由を考えています。
 回答は 「谷底部」 です。谷は小さな谷が寄せ集まって大きな谷になります。地形図を見てこれがわかれば、自分の位置もわかるようになります。

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 最後に航空写真を持って、近くの台山広場に出かけました。
航空写真にコンパスをあてて方向を見定めます。建物の位置関係も調べます。単純な作業ですが、こうしたアナログな技術になれていない学生にとっては、なかなか難しい作業です。

 さて、方位磁石の利用は今回まで、次回からは牛方式ポケットコンパスによって測量の実践に入ります。

 報告、ジリこと川尻秀樹でした。 

パーマカルチャー入門!手紡ぎ体験と持続可能なくらし 

去る4月28日(土)、パーマカルチャー中部とアカデミーとの
連携生涯学習講座「手紡ぎ体験と持続可能なくらし」を実施しました。
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当日は、半数近くがアカデミーに来るのが初めてという方で、新しい層の方々に
アカデミーを知ってもらうよいキッカケにもなりました。
中にははるばる東京や神奈川から参加して下さった方も!ありがたいものです。

午前中は、今回の特別講師で、手紡ぎの普及活動を全国で積極的にされ、
ガンジーの著書の翻訳でも知られている片山佳代子さんから、手紡ぎと
持続可能な暮らし、そしてガンジーの思想、教育論等についてのお話を
いただきました。

経済優先の社会では、ごく一部の層が富を得るだけで、その他の人が
本当に幸せになるのは難しい。。多くの国民が幸せになるには、
自立した生活をすることがまず重要であると唱えたインドのマハトマ・ガンジー
が注目し、活動のシンボルとしたのが手紡ぎの糸車でした。
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自分の手で綿を育て、糸をつむぎ、布を織り服にして着る。
「衣・食・住」の中で、実は一番遠い存在になりがちな「衣」の部分に注目し
それを自らの手で作り上げることを通してひとりひとりの「生きる力」と「自信」
につなげていったそうです。ガンジーがそんなことをしていたとは知りませんでした。

印象的だったのは、「教育は、メンバー(構成員)をつくるのではなビルダー(創り上げる人)
をつくることが本来の目的である」という言葉でした。
今の殆どの教育が、世の中にすでにある仕事やシステムにどう合わせて人間を育てていくか
しか考えてないところを考えると、社会のビルダー(クリエーター)を輩出するために設置された
アカデミーのクリエーター科は、これからの世の中、本当に重要なコースなんだなぁと改めて
感じてしまいました。
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おいしい手作りの食事(美濃加茂の季節の素材を使った料理屋さん、季菜口(きっさこ)さんの
ケイタリングです。)を食べたあとは、午後からさっそくインドのチャルカという携帯糸紡ぎ機
(ガンジーはどんなに忙しくとも毎日これで糸を紡いでたらしい)を使っての手紡ぎ体験。
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先生がやっているのを見ると簡単そうですが、いざ実際にやるとめちゃくちゃ難しい。。。
すぐに切れてしまいます。(先生なんであんなにスルスルとできるんだろう。。。。)
我々みんな頭でっかちになりすぎて、手先の感覚や、素材と対話する力が鈍ってますすよね。
皆なかなかイメージしたように糸にならず、どんよりとした空気が会場を覆いました。

しかししばらくやり続けると、だんだん機械と綿の癖が見えてきて、少しずつ慣れ始め、
糸になりはじめました。これが手作業のおもしろいところですよね。理屈じゃないんです。
感覚なんです。。それだけに、糸になりはじめた時のみんなの顔は素敵でした。
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それにしても一本の糸を紡ぐって本当に大変なんですね。
でも手で紡いだ糸は味わいのあるやさしい糸になりました。

みなさん、自立に向けた一歩が踏み出せたようです。

(アカデミー講師 萩原裕作) 


2012年05月07日

授業風景

山村づくり講座の授業で、お隣り愛知県の先進事例を視察してきました。

まずは、T村の事例です。
T村では、過疎高齢化対策の一環で、都市部から当地域に移住・定住・二地域居住してもらうため、いきなりではなく、短期滞在という、まずは地域に親しんでもらうための施設を整備し、受け入れて来ました。地域居住に向けた「お見合い期間」のようなものでしょうか。とてもユニークかつ経験に根ざした発想だと思います。今回はその試みの成果や問題点を知りたくて訪問しました。

担当のSさんがお忙しい中、事業の状況説明から現地案内まで丁寧に対応してくださいました。Sさんご自身がT村ご出身で、大学卒業後、しばらくは都市部で働いてらっしゃいましたが、村のお祭りで活躍されている時、村を訪れていた奥様との出会いがあり、その後のご結婚、Uターンが無理なく実現したそうです。行政担当の立場だけではなく、住民として、都市での就業・生活経験を持つ若い世代の価値観も含め、広い視点からお話を伺うことができました。

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想像していた通り現場では難しい問題が起きており、当初の目論見通りには行っていない点も多く、施設の一部は入居対象を個人から、貴重な文化資源が豊富な同村を調査に訪れる大学等に切り替える予定とのことでした。それはそれで新しい可能性を感じる前向きのお話でした。

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午後は、T市H町で開かれていた「山里のお蔵展」を尋ね、主催者であるAさんにお話をうかがいました。


Aさんは陶芸と喫茶店等自営業を兼ねた活動拠点を探されており、たまたまH町に移り住んだ方ですが、初めからこの地域の風景や歴史に特別の価値を感じておられ、都市からこられたお客様に地域の良い所を案内されていたのだそうです。 さらに、この地域の古い家には、皆お蔵(土蔵)があることに着目され、地域に関わる創作作家の協力による作品の展示即売会を開いてきましたが、第3回となる今回は、行政を通じて隣接する温泉観光協会と提携した地域活性化を強く意識した企画となったそうです。近所の農家の皆さんからは、とれたての農産物を持ち寄り、販売してもらっているとのことでした。

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こうした芸術活動拠点を自然豊かな農山村に求める例は全国各地にも多く見られますが、Aさんがご苦労されたように、空家はたくさん存在していても、不動産屋さんに提供される物件が非常に少ないので、とても不思議に思われる方が多いようです。Aさんの場合、今は空家の持ち主の事情・心境を代弁されている立場にも立たれているように推察しました。現状はこういう方が、都市と山村のつなぎ役を果たされているのですね。

「現場の数だけ、問題と、解決へのヒントがある。」
                                  by 原島